『フォスター・フォーラムだより』第30号をお届けします

執筆者 | 11月 19, 2015 | メールマガジン, 未分類

今年も、10月9日(金)と10日(土)に新宿駅西口広場イベントコーナーで開催された東京都主催の消費者『交流フェスタ』に参加し、「ためしてみよう、あなたの金融リテラシー」というテーマで出展しました。

両日あわせて400名を超える方が当会ブースに立ち寄ってくださいました。

今回は、このフェスタ参加を通じて気づいたことを報告しています。

 

その他、金融広報中央委員会が11月5日に公表した「家計の金融行動に関する世論調査」(2015年)の概要を紹介しています。

 

フェスタの会場にお越しいただいた方々に、この場を借りてお礼を申し上げます。

 

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『フォスター・フォーラムだより』 No.30      2015年 11月17日

                          発行:不定期

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★―★ CONTENTS ★―★

1.東京都消費者『交流フェスタ』参加報告記

2.「家計の金融行動に関する世論調査」(2015年)

3.編集後記

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1.東京都の消費者『交流フェスタ』参加報告記

 

10月9日(金)、10日(土)に新宿駅西口広場で開催された東京都主催の消費者イベント『交流フェスタ』に参加し、「ためしてみよう!あなたの金融リテラシー」と題する展示を行いました。

当日のフェスタの様子はこちらからご覧いただけます。http://kurashifesta-tokyo.org/2015/festa/report.html

 

クイズラリーでは定期預金の利息を問う問題を、パネル展示では投資信託に関する問題3題を出題しました。

パネル展示(問題と解説)については当会ホームページのこちらのページよりご覧いただけます。

https://fosterforum.jp/wp-content/uploads/2015/10/963a9440d69cc6ee2f486532f69277a5.pdf

 

想定外だったのは、クイズラリー問題で躓く人が予想以上に多かったことです。

私たちが出したのは「3か月物定期預金の金利が8%です。100万円を預け入れると満期利息(税引前)はいくらですか? (答えは3択)」という問題でした。

計算を間違える方もいらっしゃいましたが、金利が年利を意味することを知らなかったり、3か月物の意味を理解していない方が意外に多かったです。

 

なお、今の金利水準が低いことは大半の人が知っていました。計算を間違えた人でも、今の金利がどれくらいかは正しく答えていました。

 

また、クイズラリー問題に正答した人は、大きく3つのグループに分けることができるように思いました。

第1のグループは、即座に正解を選んだ上で「8%なんて高い金利、今時、あるはずない」と疑問を投げかける人です。

「6%ならありますよ」と伝えると、「どこに?」と強い関心を示されました。

そこで、投資信託とセットで買う場合には高い金利がもらえるという特別金利キャンペーンが世の中で行なわれていることを伝え、パネル問題の第1問を使ってその仕組みを考えていただきました。

「投資信託の手数料の値引きと効果は同じですね」「投資信託を買おうと思っている人にはいい話だけど、買うつもりもない人がこの金利に惹かれて買ってしまうかも」と言ったコメントが聞かれました。

 

第2のグループは、やはり即座に正解を選び、「これって銀行でよくやっているキャンペーンでしょう」とセット販売について既にご存知の方々です。

「私も引っかかったわよ」と笑いながら、出題の狙いまで指摘される方もいました。

シニアで投資経験のある方(男女問わず)に多かったように思います。

 

第3のグループは、正解が導けているのに自信がなくてなかなか答えようとなさらない方々です。

若い世代の中に多かったように思います。

「実はよく分かっていないので、この機会に教えてください」と恥ずかしそうに言う方もありましたが、そう言えるのは立派なことだと感心いたしました。

2013年に金融経済推進会議が金融広報中央委員会に立ち上がり、官民あげて、国民の金融リテラシーを上げるための取り組みを進めていますが、このグループの人たちが自信を持って回答できるようになることが、まずは最初の一歩なのではないかしらと思いました。

 

今回のフェスタに参加して改めて気づいたことですが、金融に携わってきた人間が当たり前のように使っている言葉が、一般の消費者には分かっておらず、それが心理的な障壁になっているように感じました。

自分たちが教えたいと思うことを教えることも大事ですが、多くの一般消費者がどこで間違えているのか、どこを分からないと感じているのかを発見し、その部分を補強していくことが必要と思いました。

当会では年末をメドに金融リテラシーチェックテストを開発中です。

今回のフェスタでは短い期間でしたが、多くの一般消費者と交流し多くの気づきをいただきました。

この経験をテスト開発に活かしていきたいと思っています。

 

(報告者:永沢裕美子、服部恵美子)

 

 

2.「家計の金融行動に関する世論調査」(2015年)

金融広報中央委員会が毎年行っている「家計の金融行動に関する世論調査」の2015年の調査結果が11月5日、公表されました。

以下、金融資産の保有状況に関する部分を簡単に報告します。

 

二人以上世帯については、

・  金融資産の保有額は、平均値は2014年の1182万円から1209万円に増加

・  2014年に比べて、投資信託は微増(5.7%→7.0%)、株式も微増(8.2%→8.9%)に対し、生命保険は微減(18.0%→16.9%)

・  NISA保有額は増加(125万円→156万円)

・  金融資産を持たない世帯比率が30.9%に増加

・  金融資産保有世帯の平均保有額は、平均値は1819万円(前回1753万円)、中央値は変わらず1000万円

・  金融資産保有世帯にリスク資産と現金・預貯金との間でポジションの変更をしたか聞いたところ、前年までと同様、約9割の世帯が変更なし

・  金融資産の保有目的には変化は見られないが、今後保有を希望する金融商品は預貯金が47.7%と引き続き高水準だが、有価証券の保有を希望する世帯が2012年から回復傾向にあり、2015年は16.6%となった。株や株式投信への関心は持ち直している

 

単身世帯については、

・  金融資産の保有額は773万円と変化はないが、中央地が前回75万円から20万円に大きく下がっている。調査開始以来最低

・  金融資産をもたない世帯も昨年の38.9%から47.6%へ急上昇。

・  金融資産保有世帯の金融資産保有額は、平均値は1268万円→1486万円と増加、中央値も500万円→580万円に増加。

・有価証券の保有比率が30.7%となり増加傾向にあるのに対し、生命保険は9.1%と微減傾向。個人年金保険も7.1%で微減傾向。NISA保有額は103万円(前年63万円)

 

詳しい調査結果を知りたい方は、金融広報中央委員会のホームページよりお読みいただけます。

【二人以上世帯調査】https://www.shiruporuto.jp/finance/chosa/yoron2015fut/pdf/yoronf15.pdf

【単身世帯調査】https://www.shiruporuto.jp/finance/chosa/yoron2015tan/pdf/yoront15.pdf

(報告者:永沢裕美子)

 

 

3.編集後記

◆今回のフェスタでは、銀行でよく見る特別金利キャンペーンと称する投信のセット販売や分配型投信を取り上げ、消費者が見落としがちな点を注意喚起をしようと気張ってパネルを作成して乗り込みましたが、おまけ問題と思って出したクイズラリー問題(定期預金の利息計算)で躓く人が多かったのが衝撃でした。

このフェスタでは色々な方にお会いしました。金融機関の“回し者”と誤解され、大変な叱責をいただくこともありましたが、誤解が解けると「いい活動をしているねえ」と大いに励まされました。こうした出会いがフェスタ参加の喜びでもあります。また、お忙しい中駆けつけて手伝ってくださった一般会員の平賀初恵さん、高橋伸子さんに改めてお礼を申し上げます。 (永沢裕美子)

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