『フォスター・フォーラムだより』第55号をお届けします

執筆者 | 9月 22, 2021 | お知らせ, メールマガジン | コメント0件

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『フォスター・フォーラムだより』No. 55       2021年9月22日
                          発行:不定期

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澄んだ秋風に洗われる、過ごしやすい季節となりました。皆さまいかがお過ごしでしょうか。今回は、7月のFFサロンのご報告と10月のご案内が中心となります。最後までお読みいただけると幸いです。

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★— CONTENTS —★

  1. 7/15(木)FFサロン「日本の資産運用会社の収益構造」ご報告
  2. 10/7(木)FFサロン「金融サービスのデジタル化・Fintechがもたらす変化の考察」
    ご案内
  3. ご参考リンク〜金融庁など〜
  4. 編集後記
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1.7月のFFサロンご報告
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7月15日(木)、「日本の資産運用会社の収益構造」と題して、野村総合研究所で長年投資信託の分析に携われてきた金子久氏を講師にお招きしました。日本の資産運用会社の財務情報開示、収益・費用・損益計算書の特徴をご説明頂いた後、収益構造について洞察を伺いました。メディアで取り上げられることの少ない観点から、海外例も参考にしつつのお話しに収益構造、業界構造の理解が深まり、大変参考になった勉強会でした。世界的に非公開会社が多い資産運用業界で、日本の資産運用会社は財務情報の開示が良いということは新鮮な発見でした。

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2. 10月のFFサロンのご案内
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フォスター・フォーラムは、2004年の設立以来、⾦融サービス提供者、行政、消費者向けに、提言・意見書の提出や学習活動などを続け、昨年は「健全な手数料とはなにか」、今年は「持続可能な金融サービス – ビジネスモデルとその担い手」をテーマに掲げ、コスト構造や収益構造の理解を深めるための勉強を進めました。

その中、「資産運用業高度化プログレスレポート2021」を理事で読み込んで感じたのが次のことでした。従来の店舗における対面を想定した枠組みでの金融商品・サービスについては、顧客本位の業務運営の観点からの議論などを経て、一定の改善が図られた。一方で、既存サービスのデジタル・オンライン化、Fintechを利用したサービスが広がり、金融商品・サービスのビジネスモデルの変革が消費者にもたらす変化について理解を深めるべき時が来たというものです。

そこで、10月のFFサロンには、日本のFintechコミュニティ育成に黎明期から関与して来られた「Fintechエバンジェリスト」柴田誠氏をお招きし、急速に進む金融商品・サービスのデジタル化やFintechが、金融サービス提供者、消費者、行政へどんな変化をもたらしつつあるのか考察を伺うことにしました。

● 2021年10月7日(木)11:30 – 13:00 @Zoomオンライン開催
● 講師:柴田 誠 氏
株式会社FINOLAB、Head of FINOLAB, Chief Community Officer
経歴:株式会社FINOLAB設立とともに現職就任。東大経済学部卒、東京銀行(現 三菱UFJ銀行)入行、池袋支店、オックスフォード大学留学(開発経済学修士取得)、経理部、名古屋支店、企画部を経て1998年より一貫して金融IT関連調査に従事。2018年三菱UFJ銀行からMUFGのイノベーション推進を担うJDDに移り、オックスフォード大学の客員研究員として渡英。日本のフィンテックコミュニティ育成に黎明期より関与、FINOVATORS創設にも参加。
https://finolab.tokyo/jp/mentors/shibata/
https://xtech.mec.co.jp/articles/3678
● テーマ:「金融サービスのデジタル化・Fintechがもたらす変化の考察」
● 柴田氏による概観と考察の講演に続き、後半はインターラクティブに質疑応答や意見交換とします。
● 参加費:無料
● 事前申込制(10/5(火)締切):申込先 https://forms.gle/K8S3oiMiEjVXNZSm9

ご参考:金融庁「2021事務年度 金融行政方針」
https://www.fsa.go.jp/news/r3/20210831/20210831_main.pdf
(P. 8 II. 活力ある経済社会を実現する金融システムを構築する 1. デジタルイノベーションの推進)

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  1. ご参考リンク〜金融庁など〜
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    7月28日、第46回金融審議会総会・第34回金融分科会合同会合議事録
    https://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/soukai/gijiroku/2021_0625.html

8月24日、イノベーション促進に向けた金融庁の取組み
https://www.fsa.go.jp/policy/bgin/information.html
(分散型金融システムのガバナンスの課題についての取組みを紹介)

8月31日、2021事務年度金融行政方針を公表 https://www.fsa.go.jp/news/r3/20210831/20210831.html
(P. 8 II. 活力ある経済社会を実現する金融システムを構築する 1. デジタルイノベーションの推進)

9月2日、金融審議会「ディスクロージャーワーキング・グループ」(第1回) 議事次第
https://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/disclose_wg/siryou/20210902.html
開示を巡る経済社会情勢の変化(サステナビリティ関連、コーポレートガバナンス関連、その他)

9月4日、2021年10月22日開催:【第50回】FIWAサムライズ勉強会案内
「サムライズ勉強会50回特別講演「フィデューシャリー・デューティー」の観点に立ったアドバイスとはなにか。」
https://fiwa.or.jp/2021/09/04/2906/

9月15日、「デジタル・分散型金融への対応のあり方等に関する研究会」(第2回)議事次第
https://www.fsa.go.jp/singi/digital/siryou/20210915.html

9月17日、家計金融資産、過去最高の1992兆円 6月末時点
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB1713Q0X10C21A9000000/

https://impactinvestment.jp/iif/2021

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  1. 編集後記
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●フォスター・フォーラムの有志は、金融庁が6月に公表した「資産運用業高度化プログレスレポート2021」ついて意見書を提出しました。重点的に取り組むべき課題として「顧客本位のプロダクト・ガバナンス」が打ち出された点を高く評価した上で、投資信託の利用者(受益者)の立場からいくつか意見を出したものです。

●金融商品・サービスのビジネスモデルの変革の時か … ちょっと5年前を振り返ってみました。「フォスター・フォーラムだより」No. 35の編集後記の一部「金融庁・金融審議会に『市場ワーキング・グループ』が設置され、『国民の安定的な資産形成とフィデューシャリー・デューティー』『ETF』『高速取引』など5つのテーマが審議されています。『国民の安定的な資産形成とフィデューシャリー・デューティー』の回は特に関心が高く、傍聴に入れないほど人が集まっているとのこと。…」

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