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『フォスター・フォーラムだより』第37号をお届けします。

昨年は、一般会員の方々のご協力をいただき、「おとなの金融力ドリル」を開発し、このドリルを使った草の根学習会を始めることができました。
そんな取り組みを、2月28日に開催される国民生活センター主催の『全国消費者フォーラム』で発表することになりました。
今回は、そのような記事を中心に最近の活動を紹介しております。
その他、昨年開催された金融庁・市場ワーキング・グループでフィデューシャリー・デューティーが話題になりました。関連の記事を紹介しております。
今回も最後までお読みいただけると幸いです。
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『フォスター・フォーラムだより』 No.37      2017年 2月12日
                          発行:不定期
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★―★ CONTENTS ★―★
1. 『全国消費者フォーラム』(2/28)に登場します!
2. フィデューシャリー・デューティー(顧客本位の業務運営)について
3. 編集後記
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  1. 『全国消費者フォーラム』(2/28)に登場します!
 
冒頭でもお伝えしましたが、昨年は、多くの方々にご協力をいただき、『おとなの金融力ドリル』を開発し、文京区を中心に活動する「経済に強いママを増やす会(通称 経ママの会)」(http://fullfaith.co.jp/share/economy_mom/index.html)とも協働して、草の根の学習会をスタートすることができました。
そんな活動を、全国の、消費者啓発に取り組んでいる人たちに伝えたいと思い、国民生活センターが毎年開催している『全国消費者フォーラム』に応募したところ、なんと、発表の機会をいただけることになりました!
『フォーラム』の詳細はこちらをご覧ください。 http://www.kokusen.go.jp/seminar/pdf/sm-20161209_1.pdf
私たちは、第2分科会の「地域(学校を含む)における多様な主体の連携による消費者教育の取り組み」に登場します。
今年の『フォーラム』は、基調講演が安倍昭恵首相夫人ということで、参加申し込みは2月15日までということになっていますが、もしかしたら、すでに定員に達しているかもしれません。ご案内をしておきながら、ご参加できない事態が予想されるため、予めお詫びしておきます。
フォスター・フォーラムでは、地域で活動されている団体やグループと協働した活動を地道に積み上げていきたいと考えております。
近いところでは、3月9日木曜日に立川で、「多摩のくらしを考えるコンシューマーズ・ネットワーク」と「経ママの会」と協働して、金融のそもそもを学ぶ学習会を開催します。ご参考までにチラシを添付しておきます。
2.フィデューシャリー・デューティー(顧客本位の業務運営)について
前号で、金融庁に設置された市場ワーキング・グループでは、フィデューシャリー・デューティーがテーマとなる回は傍聴の人で溢れているというご報告をさせていただきました。
カタカナ英語ではよく分からないという声が多かったこともあり、金融庁は「顧客本位の業務運営(フィデューシャリー・デューティー)」と表記を改め、その中身についても、同ワーキング・グループで審議が重ねられ、昨年12月に取りまとめられた報告書の中で、金融事業者に期待することとして、次の「7つの原則」が示されました。
①    顧客本位の業務運営に係る方針等の策定・公表等
②    顧客の最善の利益の追求
③    利益相反の適切な管理
④    手数料の明確化
⑤    重要な情報のわかりやすい提供
⑥    顧客にふさわしいサービスの提供
⑦    従業員に対する適切な動機付けの枠組み
この「7つの原則」などについて金融庁がパブリックコメントを募集しています。締め切りは2月20日です。
報告書とパブリックコメントの提出方法はこちらをご覧ください。
http://www.fsa.go.jp/news/28/sonota/20170119-1.html
「顧客本位の業務運営(フィデューシャリー・デューティー)」については、同ワーキング・グループに委員参加された未来総研・主席研究員の大崎貞和氏がレポートを出されています。添付させていただきます。
また、私も委員参加しておりました関係で、某誌に「販売金融機関に期待されるフィデューシャリー・デューティーとは」というテーマで寄稿いたしました。その原文を紹介させていただきます。
http://fosterforum.jp/fiduciary-duty-201701/
(報告者:永沢 裕美子)
3.編集後記
◆古い話になりますが、フォスター・フォーラムを2004年に立ち上げた際に、良質な金融商品の4つの基準の一つとしてこの「フィデューシャリー・デューティーを全ういただくこと」を掲げました。当時、Fiduciary dutyという英語が受託者責任と邦訳されていたこともあって、販売金融機関の方々から「それって、信託銀行のものではないのか?」といったご意見をいただいたこともあり、「商品・サービスの提供者としての責任を全ういただくこと」と書き直したりもしました。そんなことを思い出すと、リテール営業の現場でフィデューシャリー・デューティーという言葉が盛んに言われるようになっている現状には、感慨深いものがあります。ご参考までに、2004年に当会を設立した時に公表した設立趣旨「私たちが目指すもの」はこちらからお読みいただけます。
http://fosterforum.jp/mission200412/
「フィデューシャリー・デューティー」という概念が金融業界全体に急速に浸透していることは大変喜ばしいことなのですが、この言葉が、何年か先に振り返ったときに金融業界の2017年の流行語大賞となってしまっていることがないことを願ってやみません。金融機関の地道な取り組みを応援していきたいと思っています。(永沢裕美子)
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発行元/フォスター・フォーラム(良質な金融商品を育てる会)
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